13年前、少女アリスの元に、一人の青年がやってきました。
「君にこの子をプレゼントしよう、この子は白兎のスノーベル。君のお友達だよ。」
「ありがとう、お兄ちゃん!・・・ねぇ、お兄ちゃんは、だあれ?」
「俺?俺は・・・おもちゃの国の住人だよ。」
アリスは恋に落ちました。
いつか、ウサギのぬいぐるみをくれた思い出の人に会いたい・・・。
そう願いながら過ごしていきました・・・。
それから13年後、アリスは17歳になりました。
17歳の誕生日、ウサギのぬいぐるみが突如として喋りだしたのです。
「こんにちはアリス!僕は白兎のスノーベル!さぁアリス僕と一緒におもちゃの世界へ行きましょう!」
なんだかよく分からないけれど、可愛らしかったウサギのぬいぐるみはアリスと同じくらいの青少年の姿に。
アリスは状況が飲み込めず、ただただ口をパクパクさせるだけ。
「えーっと・・・おもちゃの国?」
「はい!おもちゃの国で僕のご主人様と会って下さい!」
「え?もしかして・・・あの時のお兄さん・・・!?」
「はい!では、さっそくおもちゃの国へいきましょう!」
そんなこんなでアリスは、白兎のスノーベルに連れられておもちゃの国に行く事に。
そして、おもちゃの国に到着したアリス、ついに憧れのお兄さんこと帽子屋に会う事になりました。
・・・が。
「覚えておけ、俺のストライクゾーンは12歳までだ。」
憧れのお兄さんは、ロリコンで引きこもりなただのオッサンになっていましたとさ。
「ちょっと!話が違うじゃないスノーベル!!」
「え?でもご主人様はご主人様ですよ?そりゃ13年も経てばオッサンにもなりますよね〜。」
「もういい!私あんなオッサン好きじゃないし帰る!帰るんだから!帰してちょうだい!!」
「え??無理ですよ。」
「は?」
「だって、ご主人様を落とさない限り、おもちゃの世界から現実世界に帰ることはできません★」
「えええええ!?あ、アタシ、おっさんと結婚する気さらっさらないんだけど!!」
「まぁそういうわけなので頑張ってご主人様を落としてくださいね、ママ★」
「ママって言うなぁああああーーーーーー!!!!」
さてさて、一体アリスはこれからどうなってしまうのでしょうか・・・?
ロリコンなオッサン(帽子屋)を落とさないと帰れないこのオカシナ世界で、アリスはちゃんと現実世界に戻れるのでしょうか?
これは、そんな物語の中でのちょっとした日常をお見せする、ちょっとした番外編となっております。
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